アメリカの大学の授業

日本の大学との違い

一番の違いは、日本の大学は入るのは厳しくても卒業するのは比較的楽で、アメリカの大学は入学するのは簡単でも卒業するのが大変というところです。 アメリカの大学に受験は無いのですが、高校のGPAやSATあるいはACTテストの点数、推薦状なども加味されて入学出来るか判断されます。 (留学生の場合はTOEFLのスコアも必要です。)

卒業するには単位を取るだけでなく、学校の定めた成績(GPA)の最低ラインを満たす必要があります。 私が大学にいる間、一緒にランチをしていた現地のアメリカ人学生でキックアウト(退学)を喰らった人が何人かいます。 まず「警告」が来るのですが、それを受けて必死に成績を挽回しないとキックアウトされてしまいます。また、留学生の場合はフルタイムの学生として12単位以上を取る事が条件になっています。

もう一つの違いは、私が日本で行っていた大学だと一般教養の必修科目は基本同じメンツのクラスで授業を受けていたのですが、 アメリカの大学だと必修科目でも違うメンツで受ける事になります。(2-3年生の専攻分野のクラスになると、だいたい同じ授業を受ける人が定まって来る時もあります。) これは、自分の時間割に合わせてクラスを選ぶからなのですが、日本と比べると割と融通の利いた時間割を作る事が出来ます。


授業の受け方 フレッシュマン&ソフォモア

1-2年生は日本で言うところの一般教養(general educations)と選択科目を受ける事になりますが、この選択科目は自分の専攻に合わせて 専攻の必須科目を受けたり、もしくは自分のとても気になる教科の中から選んだりします。2年間授業を受けたら3年生、という事は無く、 専攻に進むのに必要な単位を満たす必要があります。また、短大からトランスファーする事を考えている場合は、 編入先の大学のその専攻の要求するGPAを満たす必要があります。

受ける事ができるクラスにもレベル分けがあり、例えばECON 101 (経済学101 初歩)を取らないとECON 102は受けられない事になっています。 自分の必須科目(requirements)と、クラスごとの(requirements このクラスを取る為に必要な初歩のクラスなど)があるので注意して下さい。

はじめの一年はついて行くのがやっと、という事が多いと思うのであまり多くの単位を詰め込まない方がいいです。(実習的なクラスは別として) 特に読む量が多いクラスなどは、一週間で100ページ以上教科書を読まないといけない事になったりするので、受けるクラスのバランスを考えて時間割を作りましょう。 授業が聞き取れなかったりするクラスもあるかもしれないので、ICレコーダーを持っていると便利です。

日本人留学生が苦労するクラスのうちの一つは英語のクラスですが、最後に卒論が待ち構えています。英語のクラスは教授によって 留学生に優しい先生(理解してくれる先生)と厳しい先生がいたりして、それによってはC(ギリギリセーフ)やD(もう一度頑張りましょう)F(落第) を頂いてしまう事もあります。でも、これを甘い先生を選んでおろそかにすると最後の卒論(学校によっては+卒業エッセイテスト)で大変な事になるので、 気合いを入れて頑張りましょう。

クラスの中間試験(mid term)や最終試験(final exam)を受ける時、留学生の場合基本的に英語辞書(英和辞書)の持ち込みはOKです。 質問文自体に知らない単語が含まれている事も多いので、最初のうちは必須アイテムでもあります。 念のため前持って教授に辞書を見せて「これを使ってもいいか?」と聞いてみましょう。


英語で困ったとき