アメリカ留学体験談

日本語教師

Episode 22 レディーファースト賛成?反対?

レディーファーストは日本人女性にとってはとってもいいイメージがあるようで、 「これだから日本の男は。。。」なんて言っている人達もいますが、アメリカ人女性にはレディーファースト賛成派と反対派がいるようです。

とある日、寮でレディーファーストに対するなかなか面白いミニ討論が行われました。賛成派キャリー、アイリーン VS 反対派シェリー、ミッシェル、 傍観者私、という構図です。

「いちいち女性扱いであれこれされるのウザイしー」
「たまにイラッとくるよね。そんなの自分で出来るって。」
「そうそう、ドアなんて自分で開けちゃうし。」
どうやら自立精神旺盛なシェリー、ミッシェルにとって男の人にいちいち女扱いされるのが嫌なようです。 確かに、レディーファーストはその性差別の歴史的背景を考えると、自立精神旺盛なアメリカ女性には手放しで喜べる様な風習ではないようです。

対する賛成派
「えー、私はドア開けてもらったりとか好きだけどなー。」
「女扱いされてると気分いいよね。大切にされてる感じがするし。彼氏とかにはそうして欲しいし。」
賛成派は、その女性扱いがとても好ましいものと取っているようです。

「デートの時とかはいいけどさ、それをしょっちゅうされると何だかな〜と思うんだよね。」
「自分ひとりの時は自分でやるんだし。」

どっちが正しいと結論が出るような討論ではなかったのですが、 日本で思われている程レディーファーストに対していいイメージがある訳ではないという事をこの時知りました。

もちろん、女性や子供を押しのけて自分がどこかに先に入るとかそういうマナーの無い男性は問答無用で嫌われると思うのですが、 レディーファーストを嫌う女性も少なからず存在するようです。自分で出来る事を敢えて男性にしてもらうと言うその部分には、 男社会の風習の名残、男が主導で女性を導くみたいなあざとさを感じてしまうのでしょうか。 確かにレディーファーストは「自分の事は自分でしましょう」と自立して自己責任で生きる事を勧めるアメリカ文化に反する部分のある風習ではあります。

このレディーファーストの弊害みたいな部分が車の運転マナーに出ているのかな、と思う事があります。 女性ドライバーの場合、男性ドライバーのようにスピードを出しすぎたり車間距離を詰めたりなどの無謀な運転は少ないのですが、 一時停止などをきちんとしないで我先にと飛び出たり割り込んだり、「私が先よ!」と傲慢な運転をするのは、女性ドライバーである事も多いです。

またある時、男性からのこんな話しが出た時がありました。注)リモコンキーが無い車でのシチュエーションです。

「ある子と初めてデートに行って、レディーファーストで車の助手席のドアを開けて彼女を先に乗せてあげたのに、 彼女がただぼーっとそこに座ってるだけで自分の側のドアの鍵を開けてくれなかった時、こいつはダメだと思った。」
してもらうばっかりで気の利かない女という所でしょうか。確かに、相手に女性として扱わせて優遇させるばかりで何も返してくれないような女性だと続きはしないでしょうね。
レディーファーストを相手にする事で、相手がどういう人なのか見えて来る事もあるようです。

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