留学生のストレス
最初からかなり自分の思った事を表現出来る、授業に普通について行けるような英語力を持っている人は英語でストレスを感じる事が無いかもしれませんが、
一般的な日本人留学生が経験するストレスの中には、英語や学校に関する事以外にも、日本では経験しなかったような日常生活の様々なシチュエーションでストレスを感じてしまう事もあるようです。
留学生が感じるストレスの中には、海外に一人で来ている事で何気ない日常での小さな事でも、日本で暮らしていた時の倍に強く感じてしまう事があります。
留学生の主なストレス
どういう事にどれだけストレスを感じたり、悩みを持ってしまうかには個人差があるので一概にこれがストレスになるとは言い切れないのですが、 私が身の回りで見聞きしたり、自分が体験したストレスで多かった事をリストしてみました。
- 自分の英語が通じない。自分の気持ちや考えを巧く(母国語のように)伝えられない。
- ホームシック
- 食べ物が合わない
- ピアプレッシャー(仲間からのプレッシャー)
- 授業について行けない
- 疎外感・孤独感
- 騒音
- 1年以内の短期留学か、長期留学かによってもこの英語や授業に対するストレスのかかり具合が違って来ると思うのですが、 『留学すれば英語が喋れるようになる』と思ってあまり勉強をして来なかった人程、思うように英語力が伸びなくて悩むようです。 また、日本人とばかり一緒にいてアメリカ人の友達が出来ない(だから英語も伸びない)という悩みを抱えている人もいました。
- 重度のホームシックにかかってしまう人もいます。社交的で友達を多く作る人は、あまりホームシックにはかかっていないようでした。
- 自炊出来る環境で、日本料理も好きな時に食べられるようなエリアに留学していればあまり関係ないかもしれませんが、 アメリカの食べ物にうんざりしたり、太ってしまったりする人もいます。
- ピアプレッシャー(仲間からのプレッシャー)は、日本人の多い語学学校の若い年齢の留学生に多いみたいです。 真面目に勉強する人の足を引っ張って遊びに強く誘ったりするので、泣いている子を見かけた事があります。
- TOEFLでは必要なスコアを取ったのに、授業を受けたらDやFをつけられてしまった、 テストの勉強がつらいなど、学校の大変さが自分の想像以上だった場合はかなり凹んでしまうようです。
- 疎外感については特に人種の偏りが多いエリアなどでは起こりがちなストレスです。 多くの人種や移民がいるエリアに比べ、アメリカ人も色々なアクセントに慣れていないので英語の発音に対する的確さが必要で何度も聞き返されたり、 教授も英語に厳しくてFをつけられてしまったり、(外国人学生の多い大学だと、教授陣も理解があるようで採点も少し甘いようです。) というのがストレスになる事もあるようです。また、うまく友達を作れずに孤独感を感じる事も多いようです。
- 騒音は、とくにフレッシュマン(1年生)の寮に入ってしまうと避けられない状態になります。 私自身が経験したのですが、何度注意しても効かないので、しまいには眠れない日が続いて睡眠薬を飲んで強制的に睡眠をとった事もあります。 眠れないのはかなりのストレスになるので、騒音に悩まされている場合はさっさと引っ越しをしてしまった方が良いのかもしれません。
ストレスが溜まってしまった時
ただ勉強に打ち込むだけではなく、ある程度ガス抜きが必要です。試験期間中だったり、悪い環境が重なったりして 私自身も上手にストレスを発散させられない時もしばしばありました。自分なりのストレス解消法をつくって、 ストレスを延々と溜め込まないようにしましょう。
私の周りでも軽い鬱状態になった人がいたりして、周りが気を使って外に連れ出したり、新しい友達に紹介したり、気分転換を勧めていました。 中には、ある日突然大金を叩いて買い物をしまくってしまい、学校のカウンセラーの判断で帰国する事になったりする人もいるようです。 短期留学の場合はそこまで深刻な事態にはならないと思いますが、長期留学の場合は、学期の間の休みなどを利用して日本に帰国してみたり、 メリハリを付けて学業に打ち込んだ方が良いようです。