アメリカ留学体験談
Episode 04「彼女はブロンドだから」
ハリウッド映画をよく見る人なら気づいているかもしれませんが、髪の色にはイメージ(もしくは偏見)があります。 大まかに言うと、
- ブロンド: ゴージャス、セクシー、楽しい、バカ
- ブルネット:知的
- 赤毛:ワイルド
アメリカではナチュラルブロンドの人は意外に多くありません。染めたブロンドの子が多いです。
私のいたスイートにはかなりワイルドな女の子達がいたのですが、その中にナチュラルブロンドのキャリーという女の子がいました。 痩せればニコール・キッドマンにそっくりに違いないという顔立ちの彼女は、ちょっと縦も横もアメリカンな体型で(肥満ではなかったですが) 色々な奇行をしでかす人でした。
田舎から出て来た彼女は酒タバコはもちろん、ドラッグもHもした事がないという、奇行はあっても純粋な人だったのですが、 学校から成績不振でキックアウト(退学)を喰らうまでに全てしでかして去って行きました。
私たちが始めて顔を会わせた最初の週、夜は向かい側の男子スイートから見えないようにリビングのブラインドを下げているのですが、
そのブラインドを全開にして、下着姿のキャリーが窓辺を行ったり来たりしているではありませんか。
「何やってんの彼女?」と他のルームメイト達に聞くと、
「彼女はブロンドだから。 (She's blonde.)」という返事が。
その後はキャリーが奇行をする度に、女の子達は髪の毛を摘んで(ブロンドだからね。)という目配せを送って来るようになりました。