アメリカ留学体験談
Episode 06「バレンタインは男が奉仕」
日本のバレンタインデイは女性が男性にチョコレートを贈る日ですが、アメリカでは男性が女性に何かしらギフトなどを贈ったりする日です。
気になってる女の子にギフトを送って告白、というのでは無く、彼女や妻など関係のある女性にお花やぬいぐるみ、
お金があればジュエリー、もしくはロマンティックディナーなどに招待したりします。
そしてもちろんホワイトデーなんてものもありません。女性は貰ったら貰いっぱなしです。
バレンタイン近くなると、スーパーでさえ赤い薔薇とイマイチ可愛くないぬいぐるみのセットなんかが大量に売り出されています。
とあるバレンタイン。同じ寮にいるアダム君が何だかそわそわ別の棟にあるキッチンを出たり入ったりしているのを見かけました。
「何やってんの?」と聞くと、
「彼女にロマンチック・ディナーを贈るんだ」との事。
細マッチョ作戦が成功して、可愛い彼女が出来た彼はかなりはりきっているようです。
「凄いじゃん。何作ってるの?」
「パスタとか。」とはにかみながら答えます。
「いいね。頑張ってね。」
こんな会話をしたのを覚えています。その日の夕方、キッチンエリアを通ると、何だか楽しそうにしている可愛らしい二人の様子が窓越しに伺えました。
手作り料理で彼女を喜ばせると言うアイデアはとても良いと思うのですが、日本だとしょぼく見られてしまいそうですね。
お金をあまり持っていない男子学生のささやかな気持ちはバッチリ届いていたようです。